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2000.6-NO.3
~ある子供からの告白~



『荒れる中学生―その背景と対策』(小学館)を読んでいて、
気になる作文があったので、記載します。


 「しっかりしなさい! ほんとにもう」これは僕の母の口ぐせです。
母は何をやってもだめな僕がじれったいのでしょう。
いつも僕に対してそう思っているらしく、僕の顔を見ると、
「しっかりしなさい! ほんとにもう」と、
大きなため息をつきながらそう言います。
そのたびに、「分かってるよぉ、ほんとにもう」と思っていますが、
何をやってもだめな僕なので、
言われてもしかたないなぁと思います。

 うちの父はときどき自慢話をすることがあります。
一番をとったとか、がんばったこととか。母もよくできたそうです。
「何であの子はあんなにできが悪いんだろうな。
親はそんなでもなかったのに」と
二人で言っていたのを聞いたことがありますが、
何をやってもだめなんだから、
しかたがないじゃないかと思ってしまいます。

 この組に何をやってもできる人がいますが、
すごいなぁと思います。
そんなに努力してるみたいじゃないのにできるんです。
この間数学のテストを返してもらったとき、
「クソッ」なんて、すごく残念そうにしているので、
「何点だった?」って聞いたら、
「85点しかとれなかった」と言ってました。
僕なんか、そんないい点に出会ったことはありません。
うちでは85点も取っていたら、母はホクホク、ニコニコでしょう。
でも、そんな立派なテストを見せて上げたことがないので、
ホクホク、ニコニコの顔を見たことがありません。

 先生も知っていると思いますが、
僕の点数は低いのばっかりです。
それでも小学校の低学年のときは、
「テスト返してもらったら見せんのよ」と
しつこく言われてきたから、いやだけど見せていました。
見ている母の目つきを見ていると、
いつも晴れのち曇りのち雨でした。
 そのうち、もう見る気がしなくなったのか、
見せなさいと言わなくなり、
いつテストがあるのかも聞かなくなりました。

 僕はだめ男です。親にも期待されなくなり、
どうでもいい子になっちゃいました。
 この間体育の授業で走りました。やっぱりビリでした。
「今度こそビリにならないようにしよう」
と思って走ったのですがビリでした。
技術の時間には木を切るノコギリなのに手を切っちゃうし、
クギを打ちつけようとかなづちでたたけば手をたたいちゃうし、
もうさんざんです。

先生、僕みたいに何をやってもだめな人間は
世の中にいっぱいいるんですか。
このまま大人になったらどうしようと思います。
 近頃、家の人は受験のことも気にし出したらしく、
「あんた、そんなで行けるとこあるの? もっとしっかりしなさいよ」
と、いらいらしたふうに言うようになってきました。
僕より落ち着かなくなったみたいです。
うちの父も母も「親に心配をかけるような子は親不孝だ」と、
ときどき言います。
何をやってもだめな僕は親不孝ですか。
何をやってもだめでない僕にするにはどうすればいいですか。

 僕は家に帰って心がスカッとするときがありません。
なにか、いつも帽子をかぶっているみたいだし、テストの前や
あとになると
天井がだんだん下がってくるみたいな感じになるんです。

 私の涙腺は異常にゆるいのか、この作文で涙があふれました。
 私は『子供のしかり方』、『ほめ方』、『接し方』、
『説得の仕方』など様々な教育書を読んできました。
『授業論』なども含めると300冊程度でしょうか。
 私がもし、いちばん子供を生かす方法は何か? 
と問われれば、「ほめること」だと答えます。
「ほめること」は、子供を認めることにつながります。
 学校の定期テストなどに限りませんが、
お子さんを誉める機会があれば力強く誉めてあげて下さい。
大好きなお父さんやお母さんに誉められることは、
子供たちにとって、大きな喜びに違いありません。

2000.5-NO.2
子供の『荒れ』を考える
 最近、少年犯罪が目立ちます。日本だけではなく、
国際的にも子供の「荒れ」とは深刻な問題となっています。
今回は、「子供の荒れ」について、私たち「大人」ができることは何か、
考えてみたいと思います。

【慢性的なストレス症候群】
 現代の子供たちの心の状態は表1(表は割愛)のような傾向にあるようで、
さらに具体的な調査結果が表2です。
総じて6~7割の子供たちが何らかのストレスを抱えているようです。

『家庭でできるガス抜き支援』
 ①【「ダメッ」もいい加減に】
 あれだめ、これだめと、禁止ばかりしていると、抑圧された心の風圧は上昇し、
爆発してしまうようです。全然言うことを聞かなくなり、好き勝手にやりだします。
「叱ること」にも我慢が必要なときもあります。

 ②【認め、ほめ、感謝する】
 誰だって認められたい、誉められたい、あなたのおかげでと感謝されたいもの。
 子供も同じです。

 ③【ときには、好きなことを思いっきりやらせる】
 好きなことを思いっきりやって心が満たされると、
 ストレスは自然と蒸発するものです。

 ④【追い込まない、嘘も方便で時には見逃す】
 逃げ場のない状態に追い込まれると、人は反撃、拒否、または逃避したくなります。
 間違いは誰にでもあるもの、甘やかしにならない「見逃す」余裕を持ちたいと
 思います。

 ⑤【子供を比較しない】
 どの子にもその子なりの歩みの速さがあるものです。
 他との比較は、子供たちにとってマナス要因以外のなにものでもないようです。

 人は自分がホッとする居場所を失い、それが長く続くと、
精神にも異常をきたし、平穏な心の維持が難しくなります。
子供も例外ではなく、精神が安定しないと、
突然常識では考えられないような行動を起こすのです。
それがいわゆる「キレる」状態です。
理想と現実では、まだまだギャップがありますが、
当塾では、単なる「学習の場」にとどまらず、
生徒たちが「安心できる」居場所として、
生徒とのコミュニケーションをはかっていきたいと思っています。
加えて、私自身が、子供たちにとって安心できる存在、
信用できる大人になれるよう努力します。
ご支援のほどよろしくお願いいたします。



2000 11-NO.8
「苦しい経験」が必要

*受験の意義などわかりませんが、受験勉強をすることで、
将来的に「苦しい経験をした」という貴重な財産ができると思っています。
「あのときは苦しかったが、今となってはいい思い出だ」というやつです。
 シドニーオリンピックで金メダルをとった高橋尚子選手。
彼女はマスコミの取材に対し、
ことあるごとに「走るのが楽しい」と言ってきました。
その彼女が試合前に合宿をしたのがアメリカのコロラド州ボルダー。
標高3000メートルに加え、アップダウンがきつく、起伏の激しいところで、
さすがの高橋さんも練習するのがいやだったときもあったそうです。
苦しんだから金メダルを取ったわけではありませんが、
苦しまないと金メダルは取れないのです。
 受験生の金メダルはもちろん「合格通知」です。
苦しいと感じた経験のあとの感動を味わってほしいものです。



【行ける高校ではなく、行きたい高校へ】
*高校入試は、人生を左右します。私は行ける高校ではなく、
行きたいと思う高校へ進学させたいと思っています。
現時点で勝負をするわけではないので、点数が足りない場合は、
入試日までに点数をあげればよいわけで、大切なのは、
今合格ラインに達しているかどうかではなく、
3月15日に合格ラインに達しているかどうかです。
受験生にとっては、あと3ヶ月ほどですが、
3ヶ月あれば変わる可能性は十分あります。
ただし、月に100時間以上の学習が必要です。


【受験生を持つご父兄の皆様へのお願い】
*頭の中では「しなければならない」
とわかっていてもなかなか行動できないというのが、
人間の弱さというものです。これは大人だから子供だからというものではなく、
誰しもが内在しているものだといえるのではないでしょうか。
受験生とはいえ、まだ中学3年生です。
「勉強しなくちゃ」
と頭で分かっていても勉強が手につかないこともあるでしょうし、
どうしても見たいテレビもあるでしょう。
子供たちが、思い悩んでいるときは、
「勉強は大変だと思うけど、がんばってね」、
「大丈夫、おまえならやれる」と、ぜひ「激励」してあげてください。
もちろん、当塾でも激励し続けます。





2000.9-NO.6
私的授業論Part 2.
私的授業論Part2.

 ①『先生らしさ』より『人間らしさ』を表に出したい。
 *うまくいえませんが、先生としてではなく、人として接すること。
 いい人ぶらないこと。隠さないこと。というような意味です。

 ②生徒からの信用なくしてよい授業は生まれない。
 *これは講師1年目に痛感したこと。
 1年目は英語の講師だったのですが、
 授業は散々でした。 『授業』と『講師の人間性』が受け入れられないと
 生徒からの信用は得られないということを 体験しました。
 生徒からの信用を得るには、
 『授業の腕を磨くこと』と『人間性を磨くこと』の
 2点に尽きると思いました。

 ③どなる教師ほど能力が低い。
 どならなければならないような授業をしているのだ。
 *これは向山洋一(教育技術の法則化運動代表)氏の言葉です。
 ちょっと激しい言ですが、納得の一言。
もちろん、授業中に腹が立つこともあります。
 しかしそれは、私自身の『腕』が未熟なのだと理解しています。

 ④全員に学習を成立させること。
 *毎回の授業で意識していることは、1人1人をしっかり見るということ。
 ときには、生徒の問題を解くスピードに追いつかないこともありますが、
 比較的実行できていると思える項目です。
 
 ⑤『形式』にこだわると本質を見失う。
 *講師1年目には『授業』という枠にとらわれすぎて、
 自由な『学び』ができていなかったような気がします。
 生徒たちの理解が得られなければ、
 予定を変更してでも丁寧に説明を加える。
 『今日はここまで進める』という目標、予定も大切ですが、
 生徒の理解が得られることが一番だと考えています。

 ⑥生徒は学びたがっている。分からないから学ばないのだ。
 生徒が分からないのは、分からない授業をしている教師の責任である。
 
 *これも向山氏の言。毎年、数学が苦手だという生徒と出会います。
 その多くは「分からないから嫌い」なのです。
 その事実を変えるには「分かる」ようにさせるしかありません。
 分かるようにさせるには、 「つきそってあげる誰か」が必要で、
 その『誰か』に私がなろうと思っています。

 ⑦『田舎だから』という言い訳は成り立たない。
 全国レベルの知的集団を。
 *この福島県の相双地区は、
 全国的に見て子供たちの学習達成度が低いようです。
 もちろん、子供たち自身の学習能力が低いわけではありません。
 入試対策をするのは中学3年生からですが、
 中学1年生、または小学生のうちから
 全国レベルの問題を取り入れています。

 ⑧自発性を援助すること。自分の答えを持たせることが大事。
 間違っていれば、ともに考え、ともに直してゆけばよい。

 *私は常々、『間違えて成長する』という視点で授業を行っています。
 1度の説明で完全に理解できないものがあってあたりまえです。
 忘れてしまう内容があるのもあたりまえです。
 問題はそのあとどうするかだと思っています。

 ⑨月に5冊の教育書。
 *向山氏が提唱した最低ラインです。
 正直にいうと実行されていません。
 昨年までの計算では、月平均3.4冊でした。

 ⑩授業は教師の鏡である。
 *やはり性格が明るい先生の授業は『明るく』、
 性格の暗い先生の授業は『暗く』なります。
 センスのいい先生の授業は『センスのいい授業』ですし、
 心の優しい先生の授業は『優しさにあふれる』空間になります。
 学習塾の存在理由は、
 「子供の成績をあげること」、それが最低限の役割です。
 最低限の役割を果たしつつ、当塾にしかないプラスアルファを
 求めていきたいと思います。




2001.5-NO.14
“確実に伸びる子”のタイプとは
“確実に伸びる子”のタイプとは

*最近、「勉強のコツがよくわかる本」(向山洋一著 PHP研究所)を読みました。
この中に、『伸びる子供には4つのタイプがある』という内容が
記載されていましたのでご紹介します。お子さんはどのタイプでしょうか?

①丁寧な子
 こういう子は、一見、「ノロノロしている」ように見えても、
いずれ地力を出してくるそうです。
絵を描かせると、花びらの一枚一枚をきちんと塗る、
折り紙を折らせると、折り目をしっかり合わせるタイプです。
伸びる子かどうかを判断するには、
その子のノートを見るのが一番わかりやすいでしょう。
伸びる子のノートは、丁寧に、きれいに書いてあります。
このタイプは女の子に多いタイプといえます。

②まじめな子
 まじめといってもいろいろありますが、
ほとんどの子は何らかのことについてまじめです。
ここでいう「まじめ」とは、「勉強すること」に対するまじめさです。
その指標は、「机の前に毎日すわる習慣」があるかないかで判断できます。
時間数は「学年×10分」(中学1年生では70分)が目安です。
なお、マンガを読もうが、居睡りをしようが“机の前に毎日すわる”という習慣が
大事なのだそうです。

③挑戦する子
「あれもやりたい」とあることに手をつけ、
「これもやりたい」と違うことに手をつける。
そして、ひと通りのことはこなす。
これは、男の子とおてんばの女の子に見られるタイプです。
生命力が強いのが特徴です。
しかし、えてして挑戦したものの失敗することが多いのも事実です。
しかし、生命力が強いので、そんな中で鍛えられて、
また一段と成長します。
「やってやろうじゃないか」という挑戦の精神が旺盛なタイプです。

④最後までやる子
 スイミングスクールに入ったら選手コースぐらいまでやってしまう。
剣道を始めたら有段者になるまでやらないと気がすまない。
こういうタイプの子は、遊んだ後を見ればよくわかります。
一応、「後片付け」までするのです。
「何だ、丁寧な子と同じじゃないか」と思われるでしょうが、
実は少し違っています。
「丁寧な子」は、後片付けも“きちんと”します。
「最後までやる子」の中には、
「きちんとする子」もいないではありませんが、
全体的にどこか雑然としているところが特徴です。
しかし、必ず「最後のことまで手がける」という精神はあるわけです。
粘り強い子がこのタイプです。

 なお、上の①~④のうち一つでもあてはまれば上等で、
二つもあれば申し分ありません。
まちがっても三つ、四つと求めないこと。
そこまで求めると無理が生じます。
一人の人間にはいろんな要素がありますから、
それぞれの要素が少しぐらいはあるでしょう。
しかし、個性といわれるほどの強い特徴は、
やはり一つか二つなのです。
(以上ほとんど抜粋)

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